中国の輸入商品に対する動物実験の現状は?

中国が2021年5月から輸入化粧品に対する動物実験を緩和するというニュースが入ってきました!

これまで日本で動物実験していなくても、中国に商品を輸入し販売しているメーカーは「動物実験しているメーカー」として判断してました。

5月からの緩和を受けて何がどう変わったのか、現状と真相について解説します。

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本記事では個人的に犬猫の保護活動をしながらトリミングサロンを経営して7年目、独自でメーカーに問い合わせて動物実験していないメーカーを調査・発信している私が、中国における動物実験に関する疑問や不安を解消していきます![/st-kaiwa2][/st-kaiwa2]

本記事を読むと、以下のような知識を得られます!

本記事で得られる知識

  • 中国で動物実験によりどれくらいの動物が犠牲になっているか
  • 中国国内の化粧品に対する動物実験について
  • 2021年5月からの輸入化粧品に対する動物実験の変更点について

 

中国の輸入商品に対する動物実験の現状は?

中国では安全性の理由から、中国国内で製造している化粧品だけではなく海外から輸入される一般化粧品(メイクアップ、香水、スキンケア、ヘアケアやネイルケア用品を含む)に対して動物実験が義務付けられてきました。

そのため中国では毎年10~30万匹の動物が犠牲になっています。

[st-kaiwa4]ものすごい数の動物が苦しんでるんだね…かわいそう…[/st-kaiwa4]

中国国内の化粧品における動物実験の義務付けは解除された

[st-kaiwa1]しかし世界中で動物実験廃止ムードが高まる中、中国でも動物実験に対する考え方が良い方向に変わりつつあります。[/st-kaiwa1]

具体的な例として、中国では2014年の6月30日から中国国内で製造される化粧品に対する動物実験の義務付けを解除しました。

中国での動物実験に対する対応がどのように変化したのか、詳しくは以下の表をご覧ください。

条件 動物実験の有無

中国国内で製

造された一般化粧品

不要
海外から輸入された一般化粧品 必要
特殊用途化粧品 必要
海外輸出のみが目的で中国国内で 製造された一般化粧品 今まで通り不要
海外の電子商取引のウェブサイトで の購入により中国に入ってきた化粧品 今まで通り不要
※1:「一般化粧品」とは、メイクアップ・香水・スキンケア・ヘアケア・ネイルケア用品を含む ※2:「特殊用途化粧品」とは、毛髪染剤・制汗剤・日焼け止め・美白クリーム及び効果効能を謳うその他の製品を含む
[st-kaiwa5 r]5項目中3項目で動物実験が不要になったんだね!中国での動物実験に関する問題はまだまだたくさんあるけど、少しずつ変わっているんだ。[/st-kaiwa5]

2021年5月には外国からの輸入一般化粧品に対する動物実験も緩和

中国ではこれまで以下の化粧品に対しては動物実験が不要でした

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ccc” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”2″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  • 中国国内で製造された一般化粧品
  • 海外輸出のみが目的で中国国内で製造された一般化粧品
  • 海外の電子商取引のウェブサイトでの購入により中国に入ってきた化粧品
[/st-mybox]。

しかし、上記以外の外国から輸入する一般化粧品と特殊用途化粧品に対して動物実験が必要とされてきました。 [st-kaiwa7 r]輸入化粧品に対して動物実験が必要だと分かっていても、利益のために中国で商品を販売する日本のメーカーはたくさんあるんだよね[/st-kaiwa7] これまでの中国の動物実験については以下の記事をご覧ください。

2021年5月から具体的に何が変わるのか?

5月から中国での動物実験に対する対応がどう変わるのでしょうか?結論から言うと以下のようなことが変更となります。

[st-mybox title=”5月からの変更点” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  • 一般化粧品は動物実験が条件によって動物実験が免除される可能性がある
  • 特殊化粧品に関してはこれまで通り動物実験が必要
  • 販売後に動物実験されるかどうかは不明
[/st-mybox]  特殊化粧品には以下のようなものがあります。 [st-mybox title=”特殊化粧品” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  • 育毛・養毛剤
  • 染毛・ヘアカラー剤
  • パーマ液
  • 除毛・脱毛類
  • バスト用
  • シェイプアップ用
  • 消臭類
  • シミ取り・美白化粧品
  • 日焼け止め類
  • ニキビ治療薬
  • エイジングケア製品
  • その他新しい効果・効能を謳う化粧品で登録の対象となるもの
[/st-mybox]

輸入される一般化粧品で動物実験が免除される条件とは?

輸入される一般化粧品に対して動物実験が免除されるためには、以下の2つの条件を同時に満たす必要があるようです。

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ccc” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”2″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  • 所在国(地域)の政府主管部門が発行した生産品質管理体系に関する資格認証を取得する
  • 製品安全リスク評価結果は製品の安全性を十分に確認できる
[/st-mybox]

以下の記事を参考にしています。

中国で販売しているメーカーは引き続き動物実験していると判断

中国で輸入化粧品に対する動物実験が緩和されるというニュースがあったことは、とても嬉しいことです。

しかし実際には、動物実験が免除されるための条件があるようです。 また多くの人が利用する日焼け止め類・ニキビ治療薬・エイジングケア製品などを含む特殊化粧品に関しては、これまで通り動物実験が必要です。

5月から中国で動物実験に関する対応が緩和された!と安心するのは早いと感じています。 引き続き、日本でも中国でも動物実験していないメーカーを利用・応援していきたいと思っています。

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