今皆さんが使っている財布やバッグに使われている素材ってなんでしょうか?
先日、財布を新しくしようと気になっているブランドを検索したら、取り扱っている財布が動物の皮を使った本革製品(リアルレザー)だということを知りました。
以前までは素材など気にせず好きな物を買っていました。
しかしこのサイトを運営し始めて動物について深く考えるようになり、本革製品に違和感を感じるように。
そんな時に知ったのが、植物などからできる『ヴィーガンレザー(エコレザー)』の存在です。
本記事では…
「本革製品に違和感を感じる」
「ヴィーガンレザーって何?」
「動物に優しい製品を使いたい!」
そんな人のために、ヴィーガンレザーの素晴らしさについて紹介していきます!
皮製品のために奪われる命がある!
私が気になった財布ブランドメーカーに「使ってる素材は動物の皮ですか?」と問い合わせてみたところ、以下のような返信がきました。
当店では動物の皮を使用していますが、食用動物の廃棄された部分の皮を利用しています。
日本では皮製品のためにわざわざ動物を殺している…ということは少ないようです。
しかし海外製品は違います。
例えばインドでは、革製品を作るために生きたまま動物の皮をはがしています。詳しくは以下の記事をご覧ください!
皮製品を作るために失われる命があるということを知っていてください!
ヴィーガンレザーとは?人工皮革や合成皮革との違いについて
ヴィーガンレザーというのは、天然由来の原料を使って作られたレザー風の素材のことです。
動物にも環境にも優しいエコな素材であることから、今大注目されています!
人工皮革や合成皮革との違いは?
ヴィーガンレザーの他にも、動物の皮を使わない素材として「人工皮革」と「合成皮革」があります。
人工皮革というのは、立体的に織った化学繊維にポリウレタン樹脂を染み込ませて作った素材です。
合成皮革というのは、化学繊維でできた布を樹脂でコーテイングした素材です。
このように、ヴィーガンレザーが天然由来の原料を使って作られているのに比べて、人工皮革と合成皮革は化学繊維を原料として作られているという違いがあります。
どれも動物の皮を使っていないので素晴らしい!けど、ヴィーガンレザーは使われている化学物質がより少ないんだね♪
本革・ヴィーガンレザー・人工皮革・合成皮革の違いを解説
本革・ヴィーガンレザー・人工皮革・合成皮革の違いを分かりやすく表にまとめてみました!
ヴィーガン レザー | 本革 | 人工皮革 | 合成皮革 | |
原料 | 天然由来 | 動物の皮 | 化学繊維 | 化学繊維 |
耐久年数 | 原料によって 10年以上 | 手入れ次第で 30年以上 | 6年程度 | 3年程度 |
価格 | 本革と同程度の ものもある | 高い | 安い | 最も 安い |
バリエーション | どちらかというと 少ない | 多い | 少ない | 少ない |
ヴィーガンレザーは、本革にも負けず劣らずだってことが分かるね!
本革(リアルレザー)反対派におすすめのヴィーガンレザー5選!
今回は動物を犠牲としない「ヴィーガンレザー」を5つ紹介していきます。どれも本革に負けないほど素晴らしい素材ばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね♪
パイナップルから作るピニャテックス!撥水性が高くカラーバリエーション豊か
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まず最初に紹介するのが、本来廃棄される予定だったパイナップルの葉を原料として作れた「PINATEX(ピニャテックス)」というヴィーガンレザーです。
あの有名ブランドのシャネルも、ピニャテックスを使った帽子を発売していました!
ピニャテックスは本革に比べると耐久性が低いです。また本革のような重厚感や高級感はありません。
しかしピニャテックスは色落ちしにくく撥水性が高いというメリットがあります。またカラーバリエーションも豊富です。
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写真を見る限り、とてもパイナップルからできたレザーとは思えませんよね。
動物の命を犠牲にしてまで、重厚感や高級感なんていらないもんね。ピニャテックス、十分おしゃれだよ~[
サボテンの皮からできたサボテンレザー!耐久性が高く質感が本革そっくり
【すごい】本革そっくり!サボテンが原料「ヴィーガンレザー」誕生https://t.co/IX9DT0y7wR
動物の皮はもちろん、その加工で用いる化学物質も未使用。表皮は動物の皮に非常に近い質感で、10年近く使用できるという。 pic.twitter.com/vjDoN8ScoY
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 6, 2020
次に紹介するのが、メキシコ出身のエイドリアン氏とマルテ氏の2人の男性によって開発された「サボテンレザー」です。
サボテンの皮を原料としていますが質感が本革にそっくりなのが特徴です。
また、サボテンレザーは摩耗や湿度に強く最低でも10年は使える耐久性の高さがあるというから驚きです。
加工するときも有害な化学物質は使わないんだって!価格もリアルレザーと同じくらいみたい。
樹皮を原料としたコルクレザー!地球への優しさも◎
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こちらはコルク樫という木から剥ぎ取った樹皮を原料として作られた「コルクレザー」です。
コルクレザーは耐久性・耐水性が高く本革よりも4倍の強度があるため、過酷な条件下でも耐えることができます。
また抗菌作用・脱臭効果もあり、お手入れが簡単なのもメリットです。
原料の樹皮を剥ぐために木をいちいち伐採しないので、地球に優しいエコな素材でもあるんだよ~!
リンゴの皮からできたアップルレザー
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こちらはトロント在住の姉妹が開発した「アップルレザー」です。アップルレザーはなんと、ジュースを作る過程で廃棄されたリンゴ皮を原料として作られています。
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カバンやiPad入れなど商品も様々で、デザイン・カラーともにとてもおしゃれです。
しかし結合材としてポリウレタン(PU)を使用しているので100%プラスチック不使用とまではいかないようです。
しかし今後は、プラスチックを一切使わず100%植物由来の製品を作ることを目指していくとのこと。
可愛い~~!りんぞーが人間だったら愛用してるだろうな~!
コンブチャから作るレザー!環境に優しく様々な可能性が広がりそう
紅茶キノコから作られるヴィーガンレザー!菌からできています😌https://t.co/FXuwPQwMVA
— プラスチックフリーな暮らし (@Yuki_upcycle48) June 23, 2020
こちらはコンブチャという発酵飲料(別名・紅茶キノコ)の菌から作るヴィーガンレザーです。
微生物が分解できたり再利用もでき、環境に優しいのも注目されているポイント。
今後はレザーに防水性を加えたり、色を塗ったりレーザーによる彫刻もできるようになるなど、様々な可能性を秘めています。
菌からレザーができるなんて、人類ってすごいよね。
ヴィーガンレザーという選択肢を頭に入れておこう!
もしこれから財布やカバンを新調しようと思っている人がいるのであれば、ヴィーガンレザーという選択肢を頭に入れておきましょう!
私は日本の皮製品メーカーに対して、ヴィーガンレザーの存在を教え、ヴィーガンレザーを広めてもらえるよう訴えかけていこう思っています。